消滅都市について振り返る(2020年)

概要

6周年を迎えた年。これほど長く続くソシャゲは珍しい。 一番の出来事はメインストーリー完結。6周年と共に「エピローグ」(終章1話~5話)が公開された。

正直なところ「これでいつサービス終了しても大丈夫」という気持ちになった。 まだまだサービスも続くし新タマシイも出てきますとは言われていたが、まあソシャゲの運営が言うことなので話半分。 まあストーリー最新話をすぐに読める人ばかりじゃないからある程度は待ってくれるかなと思った。 極端な話、ランキングと新タマシイ実装だけでもゲームとしては成り立っているので長く続く分には歓迎したい。 もちろんそんな運営を続けていたら人が離れていくので、そのうち運営を続けるだけのお金がなくなってサービス終了ということになってしまうのだけど。 個人的には既に十二分なほど楽しませてもらったゲームなので、あとは続くだけ続いてくれたらその分楽しみが増えるかなという気持ち。

そして大晦日に衝撃の告知がなされる。いつか来るだろうと思っていた告知。終わりの日付が明言されたわけではないけど、今後はもう新キャラを少し実装することしかやりませんよという内容。まあ早い内に言ってくれるだけ良心的だと思う。新キャラ実装した数日後にサービス終了発表なんてこともできたわけで。

2019年は季節イベントがある程度戻ってきていた気はする(AFTERLOSTから開発スタッフを戻した影響か)けど、この年の6周年以降は確か季節イベント等が新しく作られなくなったと思う(正確な記憶がどうも曖昧になっているが)。僕は、まあ2018年もそうだったしなと諦めていた。良い方へ考えれば開発にかかる費用を限界まで削減することで少しでも長く運営を続けようとしてくれてるのかなとは思った。

と同時に、プレイヤーが辞めていくのを引き留める気も無いんだろうなと思った。更新がなさ過ぎるから。これはもうこんな状況でも残ってくれている人向けのサービスだろう。もちろん商売ではあるから終わるまでに稼げるところは稼ぐという意図は当然あるだろうけど。

まあ僕個人としてはこれ以上の課金はもういいかなとは思った。……とはいえぶっ壊れを引いたときはプレミアムパスを買った。こうやって引かせてくれて、しかも混ぜるための素材(「想いの書」)があったならそりゃ買っちゃうよね。上手い商売だ。それだけに想いの書はもっと手に入るようにしてくれれば良かったんじゃないかと素人目には思ってしまうが。

ストーリー完結

いつものように真っ暗な部屋で画面を見つめつつ集中してプレイした。 一番の元凶を倒し、無事に元の世界へと帰ることができてよかったという大団円。

エンディングではコンシューマーゲームのようにスタッフロールまで流れた。 ソシャゲとはいってもやはりこれは「ゲーム」なんだなと思った。 消滅都市の中で僕が好きな要素に「ゲームらしいこと」というのがあるので これはとても満足できるものだった。 同時に、声優一覧とかも流れたのを見て「これで今後のボイス追加は無いのかな」って思った。 もしこの後に登場した人が居てもその人はスタッフロールに載らないわけで、それも寂しい話だなあと。

アキラ・ツバサ・リョウコ・マミ・リサという妙な面子の絡みも楽しめた。 普段関わりあいのないタマシイ間の交流が好き。アニメでもそういうのがもっとあれば良かったんだが。

重要なのは「タマシイになった人たちは結局元に戻らない」ということだろうか。 もともとこのゲーム全体にそういう理念(過去は変えられない、前を向いて生きていくしかない)があるので納得できる結末ではあった。 その代わりに「二度目の消滅」世界へと移行させ、タマシイが自分たちの自由を謳歌できるようにしたというところ? もっとも、タマシイの自由度を上げたのは話を作りやすくするための都合良い設定変更な気もするが。 そのせいでタクヤが季節イベントやらランキングやらでいつまで経っても本人に戻れない弊害が生まれた。 ただ、それを利用した上手い作りの話もあったと思うので、一概に悪いことでも無いのだが。

6周年以降のストーリーは大体はその後の話を描いている。 後日談がたくさん読める贅沢な作りになったのではないだろうか。長い余韻を楽しめる。

メインストーリー完結アフタートーク

新型コロナウイルスの影響で世の中が大変なことになった。 予定されていたライブも当然中止になってしまった。 残念な状況だったが、開発スタッフによる生放送があった。

否定意見も多数あったが個人的にはとても楽しかった。 彼らは司会進行のプロではないため、そこの要素を求めすぎてはいけない。 「ライブの代わりにせめてこれだけでも」というサービス精神だったのかなと好意的に受け止めている。

ずいぶん前の話なので内容はあまり覚えていないんだけど 「あのストーリーはプレイヤーへの当てつけか?」なんていう突っ込んだ質問まで 回答していたのはなかなか面白かった。 それ聞いちゃう?w それ答えちゃう?w と。 まあ大人の回答だったかなあと思う。真意はわからんよね。

過去にはアイドルを呼んで、だらだらと中身の無い雑談を繰り返すだけだった生放送もあった。 あれは最悪だった。さすがにあの放送だけは途中で見るのをやめた。 ああいうのに比べたら、純粋にゲームの話だけを聴ける時間というのはとても良かった。 しかも制作スタッフによる濃い内容。こういうのが一番嬉しい。

限定タマシイ配布

2月7日に「消滅都市0.」から「消滅都市」へとタイトルが変わった。 もうこれ以上のタイトル変更は無いのかなと思った。

そして 「-epilogue- 公開記念!10体の中から好きな1体選べる無料限定確定ガチャ!! 」 事実上のAFルナ配布。 このゲームにしてはあまりにも気前がいいのでびっくりした。

しかし少し考えた結果、これは 「あくまで排出率の改善はしない、その代わり強力なのを配ってやるからこれで納得してくれ」 ということかなと思った。 もらえるものは当然嬉しいし、これによってランキングが非常にやりやすくなった。今までAFルナを借りないと仕方なかったところが自前で用意できるようになり、編成の幅が拡がった。特に借りるトランスタマシイを選べるようになったのは大きい。今まではルナを借りたらトランスタマシイは自前で用意できるものしか使えなかった。やはり手持ちが増えるとそれだけ編成の幅が拡がり、ゲームの楽しみが大きく増える。

一方、やっぱりガチャを引く楽しみや期待感は上がらないのかと残念に思う気持ちもあった。

5月26日の6周年のときにも同様のガチャがあり、今度は事実上AFクニトが配布された。僕はもちろんクニトを選択。これで一度も引けなかったトリプルアタックが2体手に入った。大いに活用させてもらっている。

次はAFアリスか?と思ったがこれ以降大きなキャンペーンは開催されなかった。残念。

タマシイ

今年実装された限定タマシイ。 Wikiのお知らせから「新限定」で検索してざっと拾えるだけ拾ってきて表にした。 この記事の一番下に載せている。可能な範囲で季節限定、期間限定イベント限定も。

次々に実装されていくスキル解放タマシイ。 セキとコウガなんて2ヶ月足らずしか離れていないのに……。 一応役割が違うとはいえセキはかなり不憫。

とうとうトランスタマシイも4巡目に入った。しかし2体で終わってしまった。 第四世代トランスを出したいというより、天上の世界で登場したタマシイをプレイアブルにしたかったというところか。

ハイイニシャルチェイン

そして迎えた6周年。 ヤケクソのような「ハイイニシャルチェイン」リーダースキルの登場。 周年のときには新しい種類のスキルが登場し、一気にインフレしていく印象があるけど 今年は今まで以上に凄かった。ゲームのルールを塗り替えてしまうレベル。

同時にヤケクソのようなAFクニト配布(他も選べるけど)。ルナに続いてまたしても。 本当にもらっちゃっていいの?という感想と、 配るってことはもっと強いやつがどんどん出てくるんだろうなという予想があった。 振り返ってみればクニトが編成から外れることはほとんどなく、とても役立っているわけだけど。 いくらインフレしても未だに強いのはすごい。 いかにトリプルアタックがぶっ壊れているかということ……。

以後、スキル解放タマシイが一通り揃った後はハイイニシャルチェインのスズナが追加。 年末にはギーク、ホシも登場。

キキョウ、スズナギーク、ホシ。 後日談的なキャラだったり、今までプレイアブル実装されてこなかったキャラだったりと人選が特別。 キキョウは確か二度目の消滅で悲劇的な最後を遂げていたかなと思うので 救いがあったのは良かったなと思った(もっとも細かいストーリーは忘れてしまったが)。

ギークは……ブラックオーダーは以前にもあったけど、まさかこいつが実装される日が来るとは思わなかった。 そして、こいつが実装されたということはいよいよ打ち止めなのかなとも思った。 最後を飾るのに相応しいタマシイではあるし。 結局その心配は杞憂に終わったわけだけど。 (とはいえ、2020年末時点でもういつ終わるのかわからない状況は変わっていない)

カタストロフ(フィールドスキル)

そしてフィールドスキルを持つカタストロフタマシイが実装。 今までフィールドスキルはトランスタマシイ5体だけが持ち、 皆1.5倍の120秒間という一律の効果でしかなかった。 フィールドスキルって遊戯王のフィールド魔法みたいに敵味方に及ぶ効果なわけで、 これを利用すれば敵味方のダメージを上げる諸刃の剣みたいなこともできたはず。 それなのにほとんど活用されてこなかった。 だから新しい使い方に期待……という気持ちはあったのだけど 結局これもただのエンハンスだった。そこは残念。

リーダースキルがなかなか独特で、早い内にチェインを上げられれば非常に強力になる。 つまりハイイニシャルチェインと組めればものすごい強さを発揮する。 もはやトランスタマシイよりも強いリーダースキルだといっても過言では無い。 実際、トランス抜きで総合100位に入れてしまったこともある。

最初にカームが出てきたときは「リョウコの強みが減ってしまったか」ぐらいの感想だったんだけど 続いて出てきたハドレーには驚かされた。なんと2倍。 結果として短時間に集中して非常に高い火力を持つことが出来るようになり ランキングクリアの高速化に大きな影響を与えたと思う。簡単にいえば「ぶっ壊れ」だ。 続くスモッグも同じ効果。その後のラニーニャ、フラッドはカームと同じだったが。

引けるのは一度きり?

ここまで見てきたハイイニシャルチェインタマシイとカタストロフタマシイ。 気づいたことがあるが、彼らは僕の記憶が正しければいずれも登場した一度きりしかピックアップされていない。 「実装されたときのガチャで引かないと次いつ手に入るかわからんぞ、ほら引け今すぐ引け」 という運営の課金煽りだとは思うんだけど、これだけぶっ壊れた性能のタマシイでこれをやってくるんだからすごい。 勝つために真剣に引きに行く人たちにとっては地獄だと思う。

しかもレインボーガチャのピックアップに入る抱き合わせの限定が大体酷い。 もう今の段階になってくるとスキル解放か第四世代トランスでもないと引いてもあまり役立たない状況なんだけど、相変わらず入る鬼や未来人。これについては心底呆れた。 このゲームのガチャについてはこれ以上評価が落ちることはないのだが……。

打ち止め?

限定の実装時期を見直すと、8月から10月までの3ヶ月にカタストロフタマシイが一気に揃ってしまっている。 これまで概ね1ヶ月1人ペースで進んできたのに、ここに来て集中投下。 もしやサービス終了の時期はもう決まっていて、そこから逆算して投入してきているのでは……?なんていう予想をした。 スケジュールが詰まってるから一気に月2体入れないと間に合わないよね、と。 となると年末か、それとも年度末か……その辺が怪しいと思った。

ひとまず年末は無いけど、年度末は割と真剣に怪しい。どうなるかな。

追記。こんなことを書いていたら2020年大晦日に告知があり少なくとも7周年を迎える5月末までは新タマシイの追加があることになった。もっともイベントの追加はほぼ無いらしいが。7周年を迎えた直後にサービス終了発表だろうか……。

総合入り

上に出てきた中で、僕は運良くハドレーとスモッグを引くことができた。 しかもどちらも単発+10連→虹ガチャ券という流れでフクザワ40枚で。

トランスリョウコのときにそうだったように、 「実装されたばかりのぶっ壊れ限定」 「その限定に合わせた接待ランキング」 これが重なったときが僕が最も高い順位を出せる機会だと思っていた。

だから迷うこと無くハドレーに「想いの書」を突っ込んだ。 もう買わないと思っていた6000円のプレミアムパスも買った。 ギリギリまで貯め込んでいた☆5・☆6タマシイも全部合成して倉庫をスッキリさせた。

ハドレーはとにかくすごかった。同じ光属性にハイイニシャルチェインのスズナが実装されていることもあり、組んだときの強さが凄まじかった。 片方は借りられるにせよ、どちらかは持っていないとほぼ勝負にならない状況。 しかもどちらも初回実装時しかガチャに入ってない。地獄か。

というわけで如何なくその性能を発揮し、クラインテンドウのランキング「逆月」にて総合50位。 初の総合100位以内に入ることができた。 光トランスはノゾムしか持ってないんだけど、そのノゾムが刺さったというのも大きい。 全てが僕の手持ちに有利な状況だった。

また年末にクリスマスルイのランキング「華麗なる?クリスマス・サプライズ」でも総合43位。 今度はトランスタマシイまでも編成から外れてしまった。 スキルをターンマイナスで2周させることもなく、なんと1周で終わる。 インフレここに極まれりという感じだ。

それにしてもこの2回のランキングの間にハドレーもスズナももう手に入る機会は改めて用意されることはなかったわけで、そう考えたら本当に酷い……。 まあこれまでにも年に一度しか手に入らない季節限定が幅を利かせている状況はあったから、大して変わらないんだけど。

一方スモッグはいまいちだった。何が違うのかな。 連射スキルとの兼ね合いだろうか。光はターンが重くて火力の高い連射が居る(ノゾム、トランスノゾム、レイドツキ)。 火はルナのターンが軽いし、エンハンス役のカタリナもターンが軽い。 ハイイニシャルチェインが居ないという違いもあるか。 それ以上に僕の手持ちの問題もあるけど。

追記。2021年1月1日にはハイイニシャルチェイントラオムが実装された。まだ全属性出揃っていないけど光属性で2体目。まあもう第一弾、第二弾なんて用意できるような状況でもないんだろう。正月のランキングに属性を合わせるなら光属性を今出すしかなかったのだと思う。クリスマス、正月と続けて闇属性が敵のランキングになった。

30チェインスタートのスズナに対し40チェインスタートのトラオム。一応スズナが勝る部分もあるが基本的にはトラオム優位だと思った。まあこれは見慣れた調整。

で、なんと運良く単発で引けてしまった。嬉しいお年玉になった。このおかげで2021年の正月ランキングで3度目の総合入りが見えてきた。順位もさらに更新できそうな状況。もっとも、相当な数のプレイヤーがもう辞めてしまっていると思うのでそのおかげで順繰りに順位が上がっているというのもあるんだろうけど。

今回はトラオム - ハドレーで組むのが速いみたい。ハドレーはスキルレベル2になっているのでトラオム自前のを使わず借りた。ハドレーのスキルターンが11になっていることが初めて活かされるランキングになった。今日で終わりだが最終的に何位になれるだろうか。

まとめ

いつ終わってもおかしくない今、まだ終わっていないうちにこのゲームの思い出を少しでも記しておきたいと思ったのでこれを書いた。 ソシャゲって終わってしまったら思い出しか残らなくて、遊んでいた当時どんな気持ちだったのかとかは書いておかないと消えていってしまう。そう思うと何かしら残しておきたかった。

書くのに丸2日ぐらいかかったが、6年近く付き合ってきたゲームだと思えば妥当なところではないだろうか。ボロクソに書いてるから説得力ないかもしれないけどこのゲームは大好きだ(もちろんそうでないとこんな異常な長文は書けないわけだが)。

6年間全体を大雑把にいうなら、まずいところがありながらもゲーム性の面白さとストーリーの様々な仕掛けにより発展を続けてきたゲームだったが、途中で路線変更というか新しい道を開拓しようとしたけどそれがこけて、また同時に大元のアプリの開発が疎かになりどっちつかずになって最終的には全体が縮小していった、というところだろうか。4周年発表以降の終末感を思えばよくぞ7周年(予定)まで持たせてくれたと思う。メインストーリーもちゃんと完結まで持って行ってくれたのは素晴らしい。いろいろ不満はあれど大いに楽しませてくれたゲームだと思う。

2020年内に書き始めようと思って頭に思い浮かぶままに書き連ねた。文字制限のないツイートみたいなもの。分量が多く、まとまりのない文章になってしまったとは思うが推敲に手間を掛けるほどの情熱は無いのでこの辺で。

2020年

12月

  • ホシ (ハイイニシャルチェイン)
  • ヨシアキ (クリスマス)

11月

  • ギーク (ハイイニシャルチェイン)

10月

  • フラッド (カタストロフ)
  • セキ (ハロウィン)
  • ルル (ハロウィン)

9月

  • ラニーニャ (カタストロフ)
  • スモッグ (カタストロフ)
  • メイリャン (幻想世界)

8月

  • ハドレー (カタストロフ)
  • カーム (カタストロフ)

7月

  • スズナ (ハイイニシャルチェイン)
  • テンドウ (クラインレコード)
  • ローズバンク (水着)
  • リトルミル (水着)

6月

  • ミツヒロ (スキル解放・闇)
  • コトネ (ウェディング)
  • ヨシアキ (パラレル)

5月

  • キキョウ (ハイイニシャルチェイン)

4月

  • キヨ (スキル解放・水)
  • ブリキ
  • ムドウ (イースター

3月

  • クオン (スキル解放・火)
  • サダク (トランス4・光)

2月

  • コウガ (スキル解放・光)
  • タイガ (トランス4・火)

1月

  • チサ (スキル解放・木)
  • セキ (スキル解放・光)
  • アヤメ (正月)