消滅都市について振り返る(2018年)

概要

4周年を迎えた年。 後から考えると悪夢の一年、終わりの始まりだったといえる。

この頃からイベントが新規実装されなくなってくる。 数ヶ月に一度作られるレイドのみがあり、他は毎月のランキングのうち2回ほどが新規のもの。 ランキングだけでも作るのが大変というのはまあわかるけど、以前は主流だった降臨クエストがほぼなくなってしまった。 季節イベントやパラレル等の期間限定イベントについても周回がなくなってしまった。 酷い回数周回させられることを考えたら手間が省けて良かったともいえなくもないけど、実際には手抜きという……。

代わりに周回クエストではなくランキングで新規のストーリー(季節イベントのキャラ紹介など)が語られるようになった。 プレイヤーが求めているのは鬼周回ではなくランキング。それはまあ間違ってはいない。 アンケートとかの声を参考にしたらそうなるのかなとは思ったし、妥当だと思う。 一番良いのはほどほどのボリュームの周回を用意しつつ、ランキングも作って……ということだったんだけど。 要するに開発リソースが足りていなかったのだと思う。 で、足りなかった原因は後述する悪夢のプロジェクトのせいで……。

今年の分も振り返りクエストを見て復習しようと思ったけどファイルが見当たらなかった。 動画ファイル一覧からある時期のファイルが抜けていたりしていて、おそらくタブレット乗り換えのときとかに置き去りになってしまったのではないかと思う。 もう起動してくれないから確認もできない。SDカードは当然抜いてPCに中身を入れたはずなんだけど。 すぐに整理しないからこうなるわけだ。ちょっと残念ではある。

プロジェクト消滅都市

http://project-shoumetsu.wrightflyer.net/portal/

これが4周年のイベントで発表された。 要するに

  • アニメ化決定
  • SPR5(ゲーム内のアイドルタマシイ)リアルデビュー
  • コンシューマー向けの派生ゲーム開発
  • 消滅都市-ドラマRPG Mix-

最後のは4周年記念のページの下に書いてあるけど、要するにこれが "AFTERLOST -消滅都市-" だろう。 だから、コンシューマーゲームは中止になったけど他は実現したわけだ。 実現したのはいいんだけど……これでこのゲームの寿命が縮んだなと思った。

発表を聞いたときに凄いなとは思ったし、同時に「別に望んでないんだけど」とも思った。 とはいえ "not for me" ではあってもコンテンツ全体の拡がりという点では良いことなので、まあ頑張ってくれればいいよと思っていた。同じことを続けていても少しずつ先細りしていくので。

僕としてもせっかくタマシイに声がついたのならアイドルタマシイにもつけてあげればいいのに、ぐらいのことは思っていた。

しかし……先にも書いたようにゲーム内の更新が激減していては意味がない。ゲームの更新もする、他のプロジェクトも頑張る、両方やってくれないといけない。何のためにこのゲームを遊んでいるのか、お金を払っているのかわからない。 自分たちの支払ったお金が望まない形でしか還元されない状況。コンテンツ更新が減ったことで離れていった人も少なくないと思う。これはソシャゲが全般的に抱えているインフレとかガチャとか以前の問題。

アイドルタマシイやそれを演じる声優たちには何の罪も無いのに「あいつらのせいで」と無駄にヘイトの対象になってしまったところもあると思う。ゲーム内の更新が激減した割にはアイドルタマシイだけはイベントつきで制作されたりして、運営の隠しもしない露骨な態度に嫌悪感を持っていた。

ちなみにこの4周年イベントではレイドトラオムの実装が発表されたんだけど、このときの会場の盛り上がりはすごかった。やっぱり皆が求めてるのはゲームの更新、そして人気キャラの情報だよねと思った。同時に今までほとんど正体が明かされていないトラオムがなんであんなに人気なんだろうとも思っていて、「イケメンは得だなー」なんてことも思っていたw

Wiki消滅事件

これはゲームとは関係ないんだけど、重要だったのでここに。 攻略Wikiが使っていたgamerchの関係なのかな?新システムに移行しないとダメ、みたいなことがあった。 移行するのは全く問題ないんだけど、その際になんとこれまでのコメントが全部消えてしまう。 そこまではデータ移行できないらしい。

コメントってものすごく大事で、場合によっては記事本体以上に大事。 たくさんのプレイヤー達の経験や知識が書かれており、それを読むことで攻略の大きな助けになっていた。 いわば財産ともいえるコメントが全部消える……。Wikiの価値のかなり大きな部分が消えてしまった。

最終更新は8月15日かな?今でもトップページだけは見られる。「消滅都市2のWiki」として。

管理人何やってるんだという文句も当然あり、しかし管理している人達の存在は見えないので虚空に向かって文句が放たれている感じだった。 直後(8月17日開始)に名探偵コナンのコラボがあるからその前に批判意見満載のWikiコメント欄を消し去りたかったのでは? なんていう邪推もあった。真相はわからんけど。

ところでこのWikiって結局ゲームの運営とは関係ないのかな。 昔は「参考攻略サイト」としてアプリ本体からWikiへのリンクがあったと思う。 公式というか公認ということでいいのかな?

でもお金を支払って誰かに更新を委託していたとしてもおかしくはないよね。 ランキング開催のたびに敵の行動パターンが書き込まれるけど、毎回毎回仕事が早すぎるし。 まあ真相は分からないし、僕としては更新してくれたことに感謝しつつ利用させてもらうだけだ。

なんにせよこのせいでプレイヤー達の盛り上がりにかなり水を差されたことは間違いない。 こんなことがあったらもう真面目に攻略を書き込もうなんて気は起きなくなるよね。 古いクエストの攻略情報なんかも後からわざわざまた書こうとは思わないわけで、そうなると後から始めたプレイヤーにとっては参考に出来る情報が少なくなってしまう。 本当に酷い事件だった。

タマシイ

トランス

前年から続くトランスタマシイ第二世代。 フィールドスキルと連射で大暴れ。 さらには夏にトランスチヨが登場。降臨にもトランスが居るのに、なんて贅沢なんだ。 そしてトランスツバサ互換のターンマイナス7。 出張するときはツバサよりチヨを使った方が強い。 もちろん普通に火属性で使っても強い。

偉人

第三世代偉人も登場。 トランスのような圧倒的な性能ではないものの4倍リーダースキルを持つ。 連射を持つビリー・ザ・キッドなんかは結構強いよね。 他は補助的なスキルのキャラも多くて活躍機会が限られた。 時限エンハを持っている伊達政宗も強かった。

AF生成

4周年の目玉はAF生成タマシイ。これもまた環境を一変させた。 AFを生成させるだけでなく、数十秒間特殊な効果を得ることができる。 最初に出てきたチヒロはなんと素殴りの速度が1.5倍ぐらいに速くなる。

そういう時短システムは限定で提供するんじゃなくてUIでなんとかしろという意見も見られたが、これは単なる時短ではなくランキングのスコアに直結する。 素殴りが速くなれば時限エンハンスの効果も有効に使えるし、何よりスキルターンが早く減る。 チヒロの場合45秒間の効果があるから、67.5秒分の素殴りができる。差の22.5秒、大体2-3ターンは早くなる計算。 生成できるAFの効果もスフィア変化で相性が良い。

AF生成タマシイはトランスタマシイと違って2体以上入れても使える。 そこがトランスに比べて工夫した点だなと思った。 ただ、2体入れるとターンの関係で使いにくくはなるので1体にしておいた方が大抵は良いけど。

トリプルアタック

で、チヒロだけでも強かったのに後で出てきたルナがもっとやばかった。 トリプルアタック。 チヒロは1.5倍速で殴っていたが、これは実質3倍速で殴れる。 もちろん持続時間が短かったり、スキルターンの減りは普通通りだったりと両者に長所はあるのだが。 しかし、こちらは生成されるAFに「HPの150倍攻撃」がついている。 HP2万なら300万ダメージ。大抵の壁を抜ける超火力。 事実上の連射と砲台を兼ね備えたタマシイ。あまりにも強すぎる。 しかも属性相性が関係ないので他の属性にも出張できる。 すぐに闇属性のクニトも実装され、こちらも大暴れすることになった。 彼は「面白くしてやるよ」なんて言うけど、それで面白くなったのは彼だけなのでは……。

僕も手に入れられていたら面白かったかもね。 ノゾム、キリカが暴れていた時代とあまり変わらないからこのゲームは常にそんなもんだともいえるけど。 彼らに比べたらちゃんとガチャに入るだけ良かったのかも。 もっとも何度引いても僕のところには来てくれなかったが。

他にも「チェインプラス」という一時的にチェイン上昇効果が得られるものもあった。配置までそのチェインのものに変わる。これもまたチヒロと同様、ゲームシステムに大きく介入する効果で面白いアイデアだと思った。当初はあまり活躍できていなかったが、後にインフレとともに一時的な高火力を得られる手段として活躍することになる。

無限ループ

あとは「スキルリチャージ」。これは単純でスキルターンを直接減らす。実質3ターン分は減るからチヒロやミキとそう変わらない。……と思いきやこれは何度も使うスキルがあるときに効果を発揮する。そのせいでスキルターンマイナスを持つブラックオーダーのマミとの組み合わせで無限ループができてしまい、ランキングが酷いことになってしまった。セツナ再び。重課金者だけの問題だから僕にはどうでもいいことだったけど、運営としてはこれは問題だと思ったようでスキルの使用回数に制限がつくことになった。運営としても調整ミス、想定外だったらしい。ルールによる制約がまた増えてしまい、一部クエストでの耐久する戦法が封じられてしまった。とばっちり。まあ無限にスキルを使い続けるような形はゲームとして望ましくないとも思うけど。潔くマミの下方修正で対応しても良かったんじゃないかなと思った。下方修正は頑なにせず、ルールの変更やステージの工夫で対応するのがこのゲームだけど、全部が全部それというのもどこかで無理は出てくる。

レイドタマシイ

降臨タマシイは去年書いた通り、大半がゴミになってしまった。代わりに出てきた?のがレイドタマシイ。マルチからレイドへ。 ゲーム性が大きく変わったマルチ登場時のような高揚感はなかったけど、レイド用にスキルが追加されたタマシイも居て活躍機会が生まれたのは良かったと思う。

レイドは周回数が鬼だったが既存の降臨のことを思えばそう変わらないともいえる。 そして何より実用性が高い。唯一無二の15倍砲。これを持っているかどうかで全然変わってくる。 もちろん既存の砲台タマシイの多くが下位互換にされてしまう弊害はあったが。

実用性のある周回ということで必死になって頑張った思い出がある。特に最初のメシエは難易度修正がなされるまではとても難しく、水属性のナポレオンを使って何度もフィーバーを復活させながらの戦いだった。週に取得できるアニマの量が制限されていることもあり、かなり頑張って周回した。マルチほどではないけど結構楽しかったかな。

消滅都市0.

11月25日にタイトルが「消滅都市2」から「消滅都市0.」へ。「消滅都市2」になったときほどのインパクトはなかったかな。何が変わったのか全然覚えてない。当時のお知らせによればこんな感じ。

https://gamerch.com/shoumetsu/entry/57241

カノとソウマの旅路が見られるようになったのがここからか。ストーリー自体は良かったと思う。固定編成になるのも否定意見が結構見られたものの、僕は運営の説明で納得してそれで良いと思った。二度目の消滅のときは簡単すぎて作業してる感覚だった。かといって一度目の消滅みたいに難しくするとついてこられない人も出てくる。今はあの当時に比べてプレイヤー間の手持ちの強さの差が大きく開いているはず。理想的なのは失われし世界みたいなパズル的なやつだけど、あの完成度を常に要求するのは無茶だと僕でも思う。

ガチャリニューアル

リニューアルと聞いて、かつてのリニューアルと同様に期待していたのがガチャの見直し。僕はもうこれで心底ガッカリした覚えがある。

  • 大量のタマシイが限定から定常へ
  • 虹封筒が2%か3.5%へ

悪いことは全く無いんだけど、思ったよりは良くなっていない。かつてのリニューアル時はもっと良かった。あの限定タマシイがとうとう手に入るのか、と。今回限定落ちした24体を見ると5体が執行機関(もう使われてない)、10体がマルチプレイ用タマシイ(もう使われてない)。残りの面子もそこまで強いわけではなく、明らかに以前限定落ちしたナポレオン、第二世代偉人etc...からは見劣りする。排出率が大幅に上がったのは良いけど分母が大量に増えたので事実上変わっていない。気にするほどの差ではないけど若干下がってすらいたとは思う。

肝心の「トラオム・カタリナ」の2体が限定に留まっているのが最もガッカリしたことだろうか。キズナも同様だったからレイドに出てくるような人気タマシイは限定のままってことなのかとも思うけど、やっぱり時限エンハを持つタマシイは実用性が高いから簡単には売り渡したくなかったんだろう。

もちろんガチャは商売だし儲けが出ないと運営も続けられないから仕方ないところもあるんだけど、何の希望も持てない修正を見て課金したいとは全く思えなかった。ろくにコンテンツの更新をしない癖に一体どこに金使ってるんだ?とも。これはもちろんプロジェクト消滅都市につぎこまれているわけで……。まあ、何から何まで嫌な方へと走り続けているなと思った。

まとめ

ゲームバランスの話よりも何よりもこの年は「プロジェクト消滅都市」の発表が大きかった。思いっきり風呂敷を広げた。それはいいんだけど。AFTERLOSTのことを書いたときにも大体書いてるけど、本業を放ったらかしにしたら何の意味も無いよね。反感を買うだけ。プロジェクトが大失敗して「ざまあみろ」という思いはある。

それでもランキングと新しい限定タマシイはしっかり更新されていたし、それだけである程度ゲームが成り立つのも事実ではあった。実際僕もプレイし続けていたし、タイムアタックに熱中していた。それぐらい、このランキングというのは優れたコンテンツだと思う。これ一本でこのゲームがここまで大きくなったといっても過言ではない。よく出来ていて面白い。根幹となるゲームシステムを設計した人たちや、各ランキングの調整を行っている人たちの努力の賜物なんだと思う。言い換えるとこれがなかったらガチャもあまり引かれないし儲けもあまり出ないよねと思った。だからAFTERLOSTは……。

2018年(4周年)

12月

  • スグル&サユ

11月

  • クニト (AF・闇)

ガチャリニューアル、限定が多数定常化し、虹率が3.5%になった

10月

  • トモコ (AF・木)
  • タケマル (レイド鬼・火)

レイドキズナ実装

9月

  • ルナ (AF・火)
  • キリヒコ (AF・水)

8月

  • 妲己 (偉人3・光)
  • ミキ (AF・木)

7月

  • 伊達政宗 (偉人3・水)
  • チヨ (水着、トランス)
  • ジュンイチ (AF・光)

6月

  • 小野小町 (偉人3・闇)
  • ピア (AF・火)
  • テンドウ (レイド鬼・闇)

レイドトラオム実装

5月

  • ハヅキ (トランス2・光)
  • チヒロ (AF・闇)

4月

3月

  • カンナ (レイド鬼・水)

レイドメシエ実装

2月

  • アイリ (トランス2・水)

1月

  • ルイ (トランス2・闇)
  • エル (未来人・光)