ダブルエリミネーショントーナメント用紙(~32人)の紹介

はじめに

既に気持ちが新作に向いていて、ゲームの中身というよりこういう周辺の話ばかり思い出されてくる今日この頃。 だんだんとどうでもいい話になってきた気がするけど、まあいいや。思いつくままに。

今回は32人までのダブルエリミネーショントーナメント用に使う紙の話。 パラマス方式じゃなく、いわゆるスタンダードなダブルエリミネーショントーナメントの形。

トーナメント進行の順番

まず、トーナメント全体図はこんな感じ。もう見慣れてるはず。ちなみにこれは、第14回スマバトDXのサブイベント用に作ったもの。ベスト12より下の順位だった人だけを集めてトーナメントしましょう、ってイベント。

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進行の順序についても、前回の日記に書いた通り。

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ちなみに前回書き忘れたけど、1番で負けた人は全員2番に入り、3番で負けた人は全員4番に入る。 つまり1番が終われば2番と3番が開始でき、2番と3番の両方が終われば4番が開始できる。もちろん、4番が終わってから最後に5番を開始する。

で、今回解説するのは「1番と2番を一つの用紙にまとめてしまって、それぞれの対戦台で一気に消化してもらう」という方法。

実際の用紙を見てもらえれば一目瞭然で、1枚の紙に1番と2番の試合が両方とも書いてある。 1枚に8人のプレイヤーが入るので、32人トーナメントならこれを4枚用意する。

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この用紙に書いてある全ての試合が同じテレビ(複数台ある場合もあるので、厳密には同じグループのテレビと言うべきか)で消化できるようになっている。 書いてある試合を全て消化したら用紙を提出してもらい、切り離してそれぞれの場所に掲示する。

これ以降は、3番、4番、5番と進めていけばいいだけ。

メリット

この方法を採ることで、参加者を招集する回数を減らすことができる。 マイクの呼びかけが少なく済むってこと。

1+2, 3, 4, 5 の計4回で済む。トーナメント用紙の提出については直接受け取る必要はなくて、本部に置いていってもらえれば十分。

マイクでの呼びかけとか苦手な人なんで、こういう手間はなるべく省略していきたい…(▽▽)

デメリット

トーナメント表を作るときの注意点として、なるべく同じ人とは再び当たらないような仕組みにするというのがある。必須事項ではないけど、ちょっと考えたらそうした方がいいって思うよね。

この場合、勝者側1回戦で負けた人と勝者側2回戦で負けた人がそれぞれ勝ち上がることで、敗者側3回戦で早くも再戦することになってしまうというのはある (例えば図でいうと (a) に入った人と (e) に入った人)。

それ以降はうまいこと分散させられるはずなので、このデメリットには目をつぶるようにしている。

また、32人じゃなくもっと多人数のトーナメントになるとこのシステムが使えるかどうかというと…考えていないのでわからない。 まあ、そのときはそのときで、また似たような工夫を施すことになるんだろうとは思う。実際そうなってみないとわからない。 32人より少ない場合は問題なく使える。

ちなみにスマバトDXのメインイベントのトーナメントはパラマス方式を採用しているため、これは使えない。 勝者側で負けたプレイヤーの行き先(の対戦台)がバラバラなので、図の1番にあたる試合を全て消化し終わってからじゃないと、敗者側である2番の試合が始められない(収拾がつかなくなる)。

実際の使用状況

第14回スマバトDXのサブイベントで活用したのが最初で、このときは20人ほどのトーナメントを完全に1人で進行させることができた。 今ではこの仕組みはスマバトDX Melee に採り入れていて、Aクラストーナメントに使われている。

これまた大したアイデアでもないんだけど、進行管理の手間を少し減らすことができているはず。 細かいアイデアの積み重ねで大会は成り立っています(▽▽)